Apotool & Box for Dentist

患者さんの呼び出し・会計をもっとスムーズに 浅井歯科医院様が取り組む「ご案内ばん×アポツール」の活用法

浅井歯科医院

新潟県五泉市にある浅井歯科医院様は、地域に根ざした歯科医療を長年にわたり提供してきたクリニックです。

2代目院長の浅井 佑介(あさい ゆうすけ)先生は、かつて成人や高齢の患者さんが中心だった診療体制を見直し、「小児から始まる総合歯科」という新たなビジョンを掲げて、医院全体の方針転換に取り組んできました。
そんな浅井歯科医院様は、患者呼び出し機能「ご案内ばん」のリリース当初から導入いただき、診療業務の効率化に取り組まれています。

今回は、浅井歯科医院様のこれまでの歩みや診療に対する想いにも触れつつ、アポツール導入のきっかけや導入後の変化についてお話を伺いました。

課題
  • アポイントミスが多発し、トラブルにつながっていた
  • キャンセル患者のフォローができていなかった
  • スタッフが受付まで患者さんを呼びに行っており、移動時間による時間のロスが発生していた
解決策
  • アポツールの導入
  • 患者呼び出し機能「ご案内ばん」の導入
効果
  • アポイントミスによるトラブルの削減
  • キャンセル患者のフォローが可能に
  • 自動呼び出しによりスタッフの業務効率化を実現

高齢者・成人中心のクリニックから「小児歯科から始まる総合歯科医院」へ

まずは浅井歯科様のこれまでの歩みについて教えてください。

当院は割烹料理屋のような外観が特徴的で、その雰囲気からも分かるように、もともとは高齢者や成人の患者さんを中心に診療を行なってきました。

私が地元に戻ってきたときも、ご高齢の患者さんが多く、若い世代の患者さんがなかなか来院されないことに課題を感じました。

そこで、若年層の来院を促すために小児歯科を軸にした診療体制へと切り替えました。しかし、この地域の人口構成上小児だけでは患者数には限りがあり、経営面での難しさもありました。

そのため、現在は「小児歯科から始まる総合歯科医院」というコンセプトのもと、幅広い世代の患者さんに対応できる体制を整えています

浅井歯科医院 院長 浅井佑介 先生

待合室に「姿勢」に関する掲示が多く見られましたが、こちらも方針転換の一環ですか?

そうですね。小児の患者さんを増やす中で、MFT(口腔筋機能療法)を実践していたのですが、なかなか効果が出ないお子さんもいました。その共通点として“姿勢の悪さ”があることに気づいたんです。

そこで、2023年にスタッフ全員で「軸育士」に関する研修を受け、2024年1月には「SHISEIアカデミー」というトレーニング施設を立ち上げました。

現在の対象は5〜10歳のお子さんになりますが、実際には乳児や高齢者でも姿勢が崩れている方も多くいらっしゃいます。

そのため、将来的には幅広い世代を対象に取り組んでいきたいと考えています。

院内には姿勢に関する展示物がずらり

医院継承と経営の学び

正式に医院を継承されたのはいつ頃ですか?

私が地元に戻ってきたのは2017年4月です。当時はまだ大学での仕事も続けており、当院に本格的に専念し始めたのは2018年からになります。

最初は父と一緒に診療を行いながら、経営面についても学んでいきました。大学勤務が長かったこともあり、開業医としての経営には不安もあったため、最初のうちは父と二人三脚で進めていました。

とはいえ、当初は経営がうまくいかないことも多く、経営セミナーに参加するなどして少しずつ知識を身につけていきました。その成果もあって、2020年頃から経営状況が改善し、本格的に経営者としての道を歩み始めました。

アポイントミスやキャンセル後のフォローアップに課題を感じアポツールを導入

アポツールを導入されたきっかけを教えてください。

以前は、簡易的なアポイント管理ツールと紙のアポイント帳を併用していましたが、記入ミスが頻発し、トラブルにつながることもありました。

また、キャンセル後の患者さんへのフォローが漏れてしまうことも多く、改善の必要性を感じていました。

アポツールに切り替えてからは、そうしたミスや抜け漏れがなくなりました。

Apotool & Boxについてはこちら

カレンダー画面でよく使う機能は何ですか?

たとえば、神経質な患者さんにはアイコンを設定し、スタッフ全員で情報を共有できるようにしています。

ただし、当院では受付から見える場所にモニターを設置してアポツールを表示しているため、他の患者さんの名前やアイコンが見えてしまうとトラブルの原因になりかねません。

そうした配慮から、カレンダーは常に「シークレットモード」に設定し、個人情報が見えないよう工夫しています。

シークレットモードにすることで患者さんのお名前などが見えなくなる

あとは患者管理リストは、離脱してしまった患者さんを把握するのによく活用しています。

その他に便利だと感じる機能はありますか?

Web予約機能もとても便利だと感じています。

アポツール導入前にもWeb予約は行っていましたが、患者さんからのメールを受付が確認し、個別に返信するスタイルで、完全自動化とはいえない状態でした。

アポツールでは、患者さんがWeb上で予約をすると、その情報が自動でカレンダーに反映される仕組みになっています。

さらに、問診票も事前に入力してもらえるので、予約対応にかかる業務効率が大幅に上がりました。

浅井歯科医院様では新規患者さんのみにWeb予約を受け付けている

また、当院では電話対応を音声ガイダンスのみにしており、スタッフが直接電話を取ることはありません。

その代わり、既存患者さんとのやり取りはLINE、新規患者さんはWeb予約という運用にしています。

患者呼出機能「ご案内ばん」の導入により、受付まで患者さんを呼びに行く時間を削減

浅井歯科医院様は、ご案内ばんのリリース後すぐにご導入いただきました。

以前はスタッフが受付まで毎回患者さんを呼びに行っており、受付から距離のあるユニットの場合、スタッフの移動に時間がかかり、業務の効率を下げてしまっていたんです。

そのため「ご案内ばん」のリリースを知ったときには、すぐにストランザさんに問い合わせをして導入を進めました。それほど、私たちにとっては待ち望んでいた機能でした。

ご案内ばんについてはこちら

レシートプリンターも使っていらっしゃいますよね。

導入当初のご案内ばんは、診察券アプリを使っている患者さんだけを呼び出せる仕様だったため、アプリをお持ちでない患者さんはスタッフが直接呼びに行く必要がありました。

そのため、ご案内ばんで呼び出せる方とそうでない方が混在してしまい、正直なところ利便性には少し物足りなさを感じていました。

しかし、昨年のアップデートで紙のレシート(番号票)を出せるようになってからは、診察券アプリを使っていない患者さんもお呼び出しできるようになり、業務効率が格段に向上しました。

レシートプリンターをご用意いただくと、アプリと連携してレシートの発行が可能に。
このレシートには受付番号をはじめとした情報が記載されており、患者さんのお手元に控えていただく形になります。

ご案内ばんの機能の詳細は以下の記事からご確認いただけます↓↓

会計の呼び出し機能の効果はいかがでしょうか。

会計時も、これまでは受付スタッフが直接患者さんをお呼びしていましたが、今は「ご案内ばん」が代わりに呼び出してくれるので、スタッフの負担が大きく減ったようです。

会計のタイミングは患者さんが重なりやすい時間帯ですが、ご案内ばんに「次にお呼びする番号」が並ぶことで、患者さん同士が自然と譲り合って並んでくださる場面も多く、混乱がありません。

“空気を読む”日本人らしさかもしれませんが(笑)、皆さん表示された番号順をきちんと守って行動してくださるので、本当に助かっています。

 

モニターの音が鳴ったら画面を確認し、自分の番号が表示されたら診療室・会計に向かっていらっしゃいました

小さなお子さんを連れた親御さんに好評の「ささっとPay」

ささっとPayも使っていただいてると思いますが、効果などはいかがでしょうか。

ささっとPayには本当に感謝しかないですね。

当院では基本的に診療室内で次回の予約をお取りするため、ささっとPayをご利用の方は受付に寄らずにそのまま帰宅されます。

特に、小さなお子さんを連れた親御さんからは大変好評です。待合室で長く待つことがないので、お子さんが退屈したり、ぐずってしまったりすることが減りました。

診療後はすぐに帰宅できるため、お子さんにも親御さんにもストレスが少なく、スムーズな受診体験につながっています。

登坂歯科医院

 

当院では、保険診療で利用できる唯一のキャッシュレス決済として「ささっとPay」を採用しており、できるだけ多くの患者さんにささっとPayへ移行していただけるよう促しています。

この取り組みによって、会計の効率化だけでなく、診察券アプリのダウンロード促進にもつながっていますね。

お会計さん&ささっとPayについてはこちら

もっと使いこなせるようになって、さらなる生産性の向上を目指したい

今後アポツールに期待することはありますか?

アポツールは、今や当院にとって“あって当たり前”の存在です。これがなければ、ここまで効率的な診療体制は築けなかったと思っています。

また、「そんな機能まであるの?」というくらいたくさんの機能があって、もっと使いこなせるようになれば、さらなる生産性の向上が見込めると思っています。

今後の希望としては、ご案内ばんで番号を表示する際に音が鳴るだけでなく、番号を読み上げる機能が追加されたら嬉しいですね。

そうすると、視力が弱い方などにも配慮した運用ができるようになりますし、さらにスムーズなご案内につながると思います。

浅井歯科医院様の今後の展望を教えてください。

新潟県は、全国で最も12歳以下のDMFT指数(う蝕の経験値)が低い県なのですが、実は当院のある五泉市はその新潟県の平均値よりも高いです。そのため、五泉市の平均DMFT指数を引き下げていきたいと考えています。

また、「SHISEIアカデミー」を通じて姿勢や口腔機能の面からも健康な成長を支えられるよう、取り組みをさらに広げていきたいです。

浅井先生、ご多忙のところご対応いただき誠にありがとうございました。今後も医院の業務効率化に貢献できる機能開発を進めていきたいと思います!

編集後記

新潟の総鎮守・白山神社へ

取材の帰り道、新潟の総鎮守・白山神社に立ち寄ってきました。

千年以上の歴史を持つ神社で、古くから“歯の痛みや悩みを解決する神様”としても親しまれてきたそうです。

まさに今回の取材にぴったりな場所でした!

Apotool & Box サポートセンター
平日 10:00~18:00
Tel:03-6403-4880
お問い合わせフォームはこちら

患者さんの呼び出し・会計をもっとスムーズに 浅井歯科医院様が取り組む「ご案内ばん×アポツール」の活用法

浅井歯科医院

  • 浅井 佑介 先生

新潟県五泉市

ユニット数:13

課題・目的

アポミス減業務効率

導入機能

診察券アプリ「私の歯医者さん」キャッシュレス決済「お会計さん」+「ささっとPay」ご案内ばん

導入事例一覧