歯科医院における効果的なマーケティング施策4選!その効果と必要性

歯科医院数が増加し他院との差別化が重要とされる今、効果的なマーケティング施策は医院の成功に欠かせません。本記事では、歯科医師が主に実施すべき4つのマーケティング施策をご紹介します。集患や既存患者の満足度向上、収益増加のためにぜひご活用ください。
目次
歯科医院におけるマーケティングとは
そもそもマーケティングとは、将来的に顧客になり得る層のニーズや欲求を理解し製品やサービスを魅力的に提示して、情報を提供する一連の活動・施策のことです。その最終的な目的は、自社の製品やサービスを購入してもらうことにあります。
つまり歯科医院におけるマーケティングとは、自分の歯科医院を地域の人々に知ってもらい、集患するための施策と言えます。
具体的には、自身の歯科医院を紹介する広告や地域のイベント参加等が挙げられます。これらを通じて自院を知ってくれた地域住民が興味を持ち、来院につながるでしょう。
歯科医院におけるマーケティングによる効果
歯科医院におけるマーケティングの効果は、多岐に渡ります。集患につながることはもちろん、さらに「効率の良い集患」が可能となる場合もあります。ほかにも患者のロイヤリティが向上し、歯科医院のブランドイメージの強化といった効果もあります。
これらは最終的に、医院の収益増加にもつながるでしょう。マーケティングは、歯科医院にとって非常に有益な活動と言えます。
効率の良い集患
マーケティングにより、歯科医院は集患を効率良く行うことができます。ここでいう「効率の良い集患」とは、多くの患者を短期間で集めることだけでなく、自身の歯科医院に合った質の高い患者層を多く集められることも意味します。
歯科医院のマーケティングでは、手当たり次第に集患するのではなく、自院に合った患者層にフォーカスできる施策を練ります。例えば歯周病治療専門の歯科医院と小児歯科専門の歯科医院では、ターゲットとすべき患者層が大きく異なります。
このように、初めからマーケティングの対象を絞った戦略を立てることで、広告等におけるメッセージが明確になり、相手に届きやすく関心も持ってもらいやすくなります。これによりマーケティング施策の効果も向上し、コスト効率の向上も期待できます。
患者のロイヤリティ向上
質の高いマーケティングは、新規患者だけでなく既存患者との関係を深める効果もあります。
歯科医院におけるマーケティングを通じて、地域患者のニーズを知ることができます。歯科医院のマーケティングはまず患者のニーズを把握し、それに沿うように進めていくものですが、進めていくうちに新たに見えてくるニーズもあるものです。
新たに得られた知見を集患のためのマーケティング施策に活かしていくのはもちろん、すでに顧客となっている既存患者に対しても応用することができます。具体的には地域住民のニーズに合ったサービスの提供を開始したり、地域住民の声をもとにクレーム対策をしたりすることが挙げられます。
こういったマーケティング戦略を続けることで、地域の患者は「自分たちの意見を反映してくれた」と感じ、医院に対するロイヤリティが高まります。その結果、既存患者からの患者紹介につながることもあるでしょう。
ブランドイメージの強化
歯科医院のマーケティングは、自身の歯科医院のブランドイメージを強化する効果もあります。地域の患者に対して自院の特長や専門性を明確に示し続けることで、患者の記憶に残りやすくなります。
これにより、仮にマーケティング施策によってすぐの来院にはつながらなくとも、「その患者が通院の必要性を感じたときに一番に思い浮かぶ歯科医院」となることができます。その結果、継続的な関係を築きやすくなるのです。
歯科医院における具体的なマーケティング・施策
歯科医院におけるマーケティングの効果がわかったところで、具体的にどのようなマーケティング施策を行うべきか解説します。
ブランディング
歯科医院においてマーケティングを進めていく前に、まず自院のブランディングを行う必要があります。ここが曖昧になったまま始めると、その後のマーケティング施策の軸が定まらなくなります。
そもそも歯科医院におけるブランディングとは、自院の特徴・アイデンティティを明確にし、患者や地域に対してどのような価値を提供しているかを示すことです。ブランディングには文言の決定だけでなく、以下も含まれます。
- 歯科医院のロゴ作成
- 院内のデザイン統一
- スタッフのユニフォーム作成
- 院内で配布する資料に使う色や言い回しの統一 など
つまり患者が自院を思い浮かべたときに誤った解釈が為されないよう、第一印象を統一させておくイメージです。
また院内においても、ブランディングによる意識の統一が為されていないと、スタッフが増えれば増えるほど患者に誤った情報が伝わりやすくなります。
広告戦略
具体的なマーケティング施策として、まず多くの方が思い浮かべるのは広告ではないでしょうか。広告も歯科医院のマーケティングにおいては重要です。
オフライン広告
オフライン広告は、インターネットを介さない広告を指します。具体的には以下の通りです。
- 地元の雑誌・新聞内の広告
- リーフレット
- ポスター
- 郵送や直接投函によるダイレクトメール など
これらの施策は一見、時代に合っていないようにも見えますが、地域の患者に直接アプローチできるため、特に地域に根ざした歯科医院のマーケティングでは有効です。
なお郵送や直接投函によるダイレクトメールは手間がかかりますが、地方で開業した歯科医院では有効な場合があります。そういったポスティングを専門にしている業者もあるため、外注することもできます。
オンライン広告
オンライン広告は、リスティング広告(Google等の検索結果に表示させる広告)やSNS広告が挙げられます。
こういった施策では、配信したい地域やニーズに基づいて広告をカスタマイズし、潜在的な患者に直接アプローチすることができます。オフライン広告に比べて費用対効果も目に見えやすく、運用の調整がしやすいのもメリットです。
デジタルマーケティング
デジタルマーケティングとは、マーケティングのうちインターネットやデジタル技術を通じて行われる施策のことです。
ホームページ制作
老若男女がスマートフォンを持ち歩く今の時代、歯科医院のホームページは来院を決定する重要な指標となっています。具体的には以下のようなホームページが効果的です。
- 初診予約の取得が電話ではなくホームページ上できる
- 院長やスタッフの顔・人柄が見える
- 治療費が明確に提示されている
- サイトの表示に時間がかからず、ページ間もスムーズに遷移する
- デザイン性が高い など
ホームページは、歯科医院の第一印象を決めるものです。例えば、デザインが全体的に古く文字化けが起こっているホームページと、デザイン性が高く見やすいホームページでは、当然後者の方が好印象を与えます。
また、デザインだけでなく、ホームページがスピーディーに開くか、ストレスなく閲覧できるかどうかも重要です。見たい情報がすぐに見れない場合、ホームページから離脱してしまい、来院につなげることが難しくなります。
SEO/MEO対策
SEO(検索エンジン最適化)対策とMEO(マップエンジン最適化)対策を施すことにより、患者はインターネット上で自院を見つけやすくなります。
費用をかけて魅力的なホームページを制作したとしても、患者がそのホームページを見てくれなければ意味がありません。SEOとはGoogle等の検索結果の上位に自院のホームページが表示されるように行う対策のことで、SEO対策を行わなければ患者側もホームページを見つけたくても見つけられないのです。
AIがさまざまな情報をすぐに提供してくれる今、Googleの検索結果でわざわざ2ページ目以降まで見る人はほとんどいないでしょう。そのため患者が自院名を検索したときに、Google検索結果の1ページ目かつページの上部に表示させる施策が重要なのです。
MEOはSEOのGoogle Map版です。従来の検索に加えて、最近ではGoogleマップで近くの飲食店や店舗などを調べることが一般的になっています。そのような中で、近隣に住む患者がGoogle Mapで自院名を検索したときに、自院の情報が表示されなければ大きな機会損失となり得ます。歯科医院のSEO・MEO対策については以下の記事もあわせてご覧ください。
SNSの活用
InstagramやFacebookを活用したSNSマーケティングは、新規・既存患者両方との関係構築に役立ちます。
例えば普段見せる機会があまり無い院内やスタッフの様子を投稿し、患者に親近感を抱いてもらうことができます。また自院での治療により変化した患者の写真や院内イベントの様子を投稿し、患者の予約を促したり、コミュニケーションを図ったりすることもできます。
地域社会との連携
特に地方の開業歯科医院では、地域コミュニティと連携することで地域住民に医院を知ってもらいやすくなります。
地域イベントへの参加
地域イベントへの参加やスポンサー活動は、歯科医院の認知度を高める絶好の機会です。
院内では「歯科医療従事者と患者」「治療を行う側と受ける側」という立場でしか関わることができませんが、地域イベントでは一個人として親交を深めることができます。これにより患者は医院に対して親近感を抱いたり、信頼感を感じやすくなったりします。
これが来院の動機となったり、他の地域住民への紹介につながったりするのは言うまでもありません。
地域住民からの紹介
既存患者からの紹介は、新しい患者獲得のための効果的な戦略です。「すでにサービスを受けており満足している人」からの紹介であるため、広告等にあるような営業的な視点が入りづらく、信憑性が高いためです。
まとめ
本記事で紹介したマーケティング施策は、歯科医院の成長と患者満足度の向上に直結します。しかしこれらの施策をデジタルツールと組み合わせることで、その効果はさらに倍増します。
例えばApotool&Box for Dentistでは、Web予約が可能になり予約の管理が飛躍的にスムーズになります。患者リストも自動で作成されるため、患者が増加しても来院のリマインダー送信やリコールのためのメッセージ送信も簡単に行えるようになります。
また、自院のホームページと連携できる集患のための機能も搭載。iframe機能を使えば、下記のコラムでご紹介しているような空き枠の提示&予約への誘導が簡単に行えます。
これによりスタッフの負担も軽減されるため、患者とスタッフ両方の満足度を向上させることができるでしょう。ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
- Apotool & Box サポートセンター
- 平日 10:00~18:00
Tel:03-6403-4880
お問い合わせフォームはこちら