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キャリアが飛躍!歯科衛生士が持ってるといい資格17選|分野・条件・難易度まで解説

コラム

歯科衛生士の皆さん、もっと専門性を高めて活躍したいと思いませんか?歯科衛生士として一歩先のキャリアを目指すなら、資格の取得が鍵になります。

資格を取得することで、歯科医師や患者さんからの信頼度が上がるのはもちろん、

転職やキャリアチェンジの際にも大きな武器になります。専門性をアピールできることで、選ばれる歯科衛生士としての道が拓けるのです。

本記事では、歯科衛生士が持ってるといい資格を分野別に17個厳選し、それぞれの難易度や条件などを解説します。あなたの強みを明確にし、職場での信頼や選択肢を広げるヒントが満載です。

「持ってるといい資格」は歯科衛生士のキャリアにどんなメリットをもたらす?

持ってるといい資格は、歯科衛生士の専門性と市場価値を力強く後押ししてくれます。資格がもたらす具体的なメリットを3点に絞って解説します。

専門分野で実力を発揮できるようになる

専門分野の資格は、歯周治療やインプラントなど専門分野で歯科衛生士が任される根拠になります。臨床現場で高度な役割を担う上で、信頼の証となるのです。

資格を通して得られる信頼は、実務での責任あるポジションの獲得にも直結します。専門分野が明確になることで、医療チーム内での役割も強化されることでしょう。

歯科衛生士として働ける場所が一気に広がる

認定資格を取得した歯科衛生士は、歯科医院に加え、病院、介護施設、企業など多様な分野でのニーズが拡大します。条件に合った勤務先を選びやすくなり、働き方の幅が広がる点も魅力です。

歯科衛生士としての市場価値を高められる

歯科衛生士が資格を持つことで、転職時の評価が上がり、昇給や条件・待遇改善の可能性が高まります。

費用や難易度は資格ごとに異なりますが、長期的にはキャリアと収入に大きく寄与する有益な投資です。

【分野別】歯科衛生士が「持ってるといい資格」17選

歯科衛生士としてキャリアの幅を広げるには、分野ごとの専門性に応じた資格取得が効果的です。中でも注目すべきは、学会などの専門団体が認定する「認定歯科衛生士」をはじめとする公的性の高い資格群です。

ここでは、臨床現場で直結する実践力が評価される試験や一定の条件を満たすことで受講・取得が可能となる研修制度を含む、選りすぐりの17つの資格を厳選して紹介します。

※記事内で記載している「難易度」は、あくまで筆者による独自調査に基づいた目安です。

【学会認定】歯科衛生士向け認定資格10選

分野資格名資格条件費用(概算)難易度
歯周治療日本歯周病学会認定 歯科衛生士5年以上の歯周治療経験+研修・教育30単位以上+試験合格+症例提出+学会会員+非喫煙者約4万円★★★★★
歯周治療日本臨床歯周病学会認定歯科衛生士歯周治療3年以上+学会歴2年以上+研修30単位+指導医の推薦+症例提出+試験合格+非喫煙者約3万円★★★★★
高齢者歯科一般社団法人日本老年歯科医学会 認定歯科衛生士会員歴3年以上+高齢者歯科実務3年以上+研修46単位取得+発表歴+試験約2万円★★★★★
インプラント日本口腔インプラント学会認定 歯科衛生士3年以上のインプラント介助・メインテナンス経験+会員歴2年以上+学術大会2回+講座2回以上+推薦+試験合格約1万円★★★★☆
小児歯科日本小児歯科学会認定 歯科衛生士小児歯科経験5年以上+研修30単位+症例3件+口頭試問+学会会員歴1年以上約5万円★★★★☆
矯正歯科日本成人矯正歯科学会 認定歯科衛生士(1級・2級)会員歴3年以上+矯正歯科臨床経験3年以上(常勤)+学会参加歴+書類審査による認定(2級の場合)約3万円(2級の場合)★★★☆☆(2級の場合)
感染対策院内感染予防対策認定歯科衛生士歯科衛生士歴5年以上+研修等3回以上+講演・発表実績+スタンダードプリコーションの理解と実践等+書類提出約3万円★★★☆☆
歯科麻酔日本歯科医学振興機構臨床歯科麻酔認定歯科衛生士歯科衛生士免許保有+認定講習受講+実習+マーク式試験約2万円★★★☆☆
顎・咬合日本顎咬合学会認定歯科衛生士会員歴2年以上+臨床歴2年以上+学術大会1回以上+3名推薦+研修受講と認定試験約4万円★★★☆☆
審美一般社団法人 日本歯科審美学会歯科衛生認定士会員歴3年以上+学術大会等2回以上参加+審美歯科に関する発表約5万円★★☆☆☆

1.日本歯周病学会認定 歯科衛生士

この資格は歯周治療の現場で信頼される資格で、間違いなく持ってるといい資格といえるでしょう。認定には通算5年以上の実績や、30単位以上の研修履歴が必要です。

費用は約4万円、難易度は★★★★★と非常に高水準です。非喫煙者であることも条件で、口腔健康への高い意識が評価されます。

認定登録後には「認定証」および「生涯研修記録簿」が交付され、資格の有効期間は5年間です。

更新のためには、日本歯周病学会が主催する生涯研修の継続受講が義務付けられており、常に最新の知識と高い倫理観を持って臨床に携わることが求められます。

2.日本臨床歯周病学会認定歯科衛生士

実践的な歯周治療スキルを証明できる、持ってるといい資格です。費用は約3万円、難易度は★★★★★。

認定には、歯周治療に関する3年以上の実務経験に加え、30単位以上の教育研修履修、症例報告の提出、さらには学会指導医または認定医による推薦など、厳格な条件が課されます。

年次大会や支部研修会への継続的な参加といった更新条件があり、生涯にわたる学びと姿勢が問われます。更新には5年間で50単位以上の取得と、年次大会への参加が必要です。

3.一般社団法人日本老年歯科医学会 認定歯科衛生士

高齢者の口腔ケアに特化した、持ってるといい資格です。費用は約2万円、難易度は★★★★★。

3年以上の実務経験に加え、研修単位や症例経験、論文発表など多くの条件を満たす必要があります。資格更新にも継続的な学びが求められます。

4.日本口腔インプラント学会認定 歯科衛生士

インプラント分野での3年以上の実務経験が求められる、持ってるといい資格です。費用は約1万円で、難易度は★★★★☆。

講座受講や専門医の推薦、学術大会参加なども必要です。5年ごとの更新があり、技術と知識の継続的な向上が求められます。

5.日本小児歯科学会認定 歯科衛生士

小児歯科の実務経験と研修を通じて取得できる、持ってるといい資格です。認定には5年以上の実務経験、30単位以上の研修、症例提出、試験などが必要で、費用は約5万円、難易度は★★★★☆です。

5年ごとの更新や学会参加が求められ、継続的な学びが求められます。小児患者や保護者からの信頼向上に直結する、価値ある資格です。

6.日本成人矯正歯科学会 認定歯科衛生士(1級・2級)

矯正歯科の専門知識を深めるために持ってるといい資格です。2級・1級に分かれ、認定には矯正専門医のもとで3年以上の臨床経験と学会活動が基本条件となります。

費用は1級・2級ともに約3万円であり、2級の難易度は★★★☆☆。2級は学会参加や学術発表を経て認定され、更新には5年ごとに20点以上の研修ポイントが必要です。

さらに1級は、2級取得後の学会発表実績に加え、試験・面接で高度な知識と指導力が問われる上位資格です。

7.院内感染予防対策認定歯科衛生士

コロナ禍以降、注目度が高まった感染対策分野の資格です。5年以上の実務経験に加え、スタンダードプリコーション(標準予防策)の知識と実践力が求められます。講演実績や書類提出も条件で、費用は約3万円。難易度は★★★☆☆です。

8.日本歯科医学振興機構臨床歯科麻酔認定歯科衛生士

歯科麻酔の補助スキルを身につける資格で、認定講習とマーク式試験、実習を含むカリキュラムが特徴です。費用は約2万円、難易度は★★★☆☆です。

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9.日本顎咬合学会認定歯科衛生士

顎・咬合に関する知識を深めるこの資格は、推薦や学術大会参加歴が必須で、専門的な臨床経験も求められます。費用は約4万円、難易度は★★★☆☆。咬合の観点からアプローチしたい方に適しています。

10.一般社団法人 日本歯科審美学会歯科衛生認定士

審美歯科に関心のある歯科衛生士に向けた資格で、発表歴や学会参加歴が求められます。費用は約5万円と高額ですが、難易度は比較的低めの★★☆☆☆。審美分野での活躍を後押しします。

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仕事の幅が広がる!歯科衛生士が持ってるといい資格7選【歯科助手もOK】

分野資格名資格条件費用(概算)難易度
歯科助手業務日本歯科医師会認定歯科助手(甲種、乙種第一、乙種第二)訓練修了者(40時間以上)※乙種第二の場合地域や養成校ごとに異なる★★★☆☆
感染対策滅菌技師(第1種・2種)学会正会員+滅菌業務経験3年以上+ガイドライン理解+認定講習修了(第2種の場合)約5万円(第2種の場合)★★★☆☆
健康管理・予防医学健康管理士講座修了+試験約1.5万円★★☆☆☆
咬合歯並びコーディネーター歯科関連業務従事者(資格不問)+研修会+認定審査約2万円★★☆☆☆
食育アタッチメント食育インストラクター養成講座受講(対面またはオンライン)+講座修了約21万円★★☆☆☆
医療事務メディカル クラーク®(医科・歯科)学科・実技試験約8,000円★★☆☆☆
カウンセリングトリートメントコーディネーター歯科医院勤務+講習会及び認定試験約2~4万円★★☆☆☆

1.日本歯科医師会認定歯科助手(甲種、乙種第一、乙種第二)

歯科助手としての専門性を証明するために持ってるといい資格で、基礎的な知識を体系的に学べるのが特徴です。

所定の訓練を修了することが条件で、制度の詳細は地域や教育機関により若干異なるものの、歯科現場で即戦力となるために持ってるといい資格として非常に有効です。

難易度は★★★☆☆程度で、取得することで日々の業務に対する理解が深まり、自信にもつながることでしょう。

2.滅菌技師(第1種・2種)

感染対策の分野で近年注目されているのが「滅菌技師」。学会正会員としての活動歴や滅菌業務の経験、講習修了などが取得条件となっており、費用は第2種で約5万円、第1種滅菌技師で約8万円です。

難易度も★★★☆☆と中程度ですが、持ってるといい資格として、衛生水準を飛躍的に高める一手になるはずです。

3.健康管理士

生活習慣病の予防にもつながる健康管理士は、講座修了後に試験を受ける形式。費用は約1.5万円、難易度は★★☆☆☆と取り組みやすく、健康管理の視座を持つ者として、持ってるといい資格として選んで損はありません。

4.歯並びコーディネーター

咬合や審美に関する相談が増えている現在、噛み合わせや歯列に関する知見を補完できる認定資格を保有していれば、説明の説得力や提案の幅が大きく変わります。

資格不問で歯科関連業務に従事していれば応募でき、費用は約2万円、難易度も比較的やさしい★★☆☆☆。

比較的習得しやすいことから持ってるといい資格として、将来のキャリア形成にも寄与する選択肢となります。

5.アタッチメント食育インストラクター

食育分野のアタッチメント食育インストラクターは、対面またはオンラインで受講可能な専門資格です。

費用はやや高額で約21万円、難易度は★★☆☆☆ですが、多職種連携の橋渡しとして活用できる持ってるといい資格のひとつといえるでしょう。

6.メディカル クラーク®(医科・歯科)

事務能力を高めたい方にはメディカル クラーク®(医科・歯科)が有力です。費用は約8,000円、試験形式で難易度は★★☆☆☆とお手頃。

レセプト作成やスムーズな患者対応に携わる上で、歯科助手・歯科衛生士の両者にとって持ってるといい資格として機能します。

7.トリートメントコーディネーター

最後に紹介するトリートメントコーディネーターは、カウンセリングや患者対応のプロとして認定される資格です。

講習と試験で認定され、費用は2〜4万円、難易度は★★☆☆☆。持ってるといい資格として、説明力や提案力をワンランク高めたい方に適した選択です。

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まとめ

歯科衛生士としてキャリアを飛躍させるには、専門性を証明する資格取得が鍵です。本記事で紹介した17の「持ってるといい資格」は、臨床現場での信頼獲得や転職・昇給にも直結する実践的な武器です。

資格を取得してさらなる活躍を目指すには、歯科医院そのものの業務効率化や情報共有のスムーズ化も重要な要素になってきます。そんなときにおすすめなのが、クラウド型歯科業務支援システム「Apotool & Box」です。

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資格で得た知識とDXツールの両輪で、より高度な歯科医療を支える存在を目指しましょう!

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