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診療の精度を高める!歯科問診票に記載すべき9項目と質問術

コラム

問診票は、患者さんの現在の健康状態や症状を把握するために重要なツールです。

特に、患者さんの生活習慣は虫歯や歯周病の原因に大きく影響します。問診票の質問に詳細に回答いただき、患者さんの状態を把握することは適切な診療を行なうためにも重要です。

本記事では、より精度の高い問診を行うために、問診票に記載しておきたい11項目と問診票をもとにヒアリングする時のコツを解説します。ぜひ参考にしてください。

歯科医院における問診票とは何か

問診票とは、患者さんが医療提供者に情報を伝える最初の手段であり、来院の目的や主訴を自己申告する用紙のことです。

問診票は、患者さんが記載した情報と口腔内の状態からう蝕や歯周病などの病名を特定し、より適切な治療を行なうために非常に重要なツールです。その他にも既往歴や服用中の薬、アレルギーなども確認します。

歯科医院において問診票が重要な理由

ここで改めて、問診票の重要性を詳しく見ていきましょう。

診断の精度を高めて誤診のリスクを回避できる

問診票が適切に記入されることで、診断の精度を高め、誤診のリスクを回避できます。歯科医師は問診票をもとに、適切な治療計画を立てられるのです。

歯科における問診票は、患者さんの健康状態や治療歴を把握するための重要なツールです。正確で詳細な問診票の記入と、それにもとづく適切な診療が、患者さんの口腔健康を守るためには欠かせません。

患者さんとのコミュニケーションを促進できる

問診票は、歯科治療における重要な最初のステップであり、患者さんと歯科医師の間の信頼関係構築にも寄与します。

歯科医師は問診票の情報をもとに、患者さんにさらに詳しい質問をすることができ、より深い理解を得られます。

また、患者さんは自身の健康状態や懸念事項を事前に整理し、診療時に伝えやすくなるメリットがあります。

問診票を通じて生活習慣と口腔健康を把握できる

問診票は、患者さんの生活習慣や口腔衛生習慣に関する情報を収集する重要な手段です。

歯科医師は問診票の情報をもとに、患者さんへ適切なアドバイスや具体的な予防策を提供できます。また、患者さんにとっても生活習慣病と口腔健康の関連性についての理解を深められる良い機会となります。

問診票を活用することで、より効果的な治療や予防が行えて、患者さんの口腔健康の維持・向上につながるでしょう。

歯科問診票に記載すべき9項目

歯科問診票は、患者さんと歯科医師のコミュニケーションを円滑にし、適切な治療計画を立てるために重要です。以下の項目を記入することで、治療の効率性と安全性を向上させることができます。

項目1:来院目的、症状

なぜ歯科医院に来たのか、どのような症状があるのかをできるだけ具体的に記入してもらいましょう。

  • 症状が始まった時期
  • 痛みがある部位
  • 痛みの有無、強さ
  • 痛みの種類(ズキズキ痛む、しみる、鈍痛など)

 

項目2:アレルギーの有無

アレルギー有無の確認は、治療中に重篤な反応が起こる可能性があるため、特に重要な項目です。薬物アレルギーや金属アレルギー、ラテックスアレルギーなどの有無を確認します。

項目3:既往歴

過去にかかった病気や怪我などを記載してもらう項目です。一般的に「既往歴」とは、すでに治癒した病気や過去に経験した疾患のことを指します。

特に新人スタッフなどは、既往歴の定義が曖昧な場合もありますので、医院内で情報を共有し、明確な定義を一致させるように努めましょう。

項目4:投薬の有無

現在服用中のお薬やサプリメントについての情報も重要です。お薬手帳を持っている方であれば必ず確認しましょう。

服薬している薬によっては歯科治療ができない、もしくは休薬する必要性もあります。そのため投薬により影響が出る可能性がある治療を行なう際には、必ず口頭でも確認するようにしましょう。

項目5:歯科治療歴

過去の歯科治療の経験の有無や、歯科に対する慣れ具合を確認します。また、抜歯経験についても項目に設けましょう。これは、合併症の可能性を確認するためです。

歯科治療が初めての患者さんもいるので、そのように記載があった場合は歯科治療に対する経験や不安についても、初診時のヒアリングでは尋ねるようにしましょう。歯科治療歴に関する情報の聞き取りは、患者さんの信頼感に直結しますので、正確に把握することが大切です。

項目6:生活習慣や口腔ケアの状況

普段の食生活や喫煙状況、歯磨きの頻度など、生活習慣と口腔ケアに関する情報を聞き取ります。これらの情報は、虫歯や歯周病のリスク評価に役立ちます。

患者さんが喫煙している場合は、歯周病やインプラント治療に影響する場合があるので、よく確認しておきましょう。

項目7:希望する治療の範囲

患者さんが希望される治療の範囲を記載してもらいます。患者さんによっては、「今、痛んでいる歯だけ治したい」という方から「治療すべき歯はすべて治療したい」と希望する患者さんまで、ニーズはさまざまです。

そのため、健康保険の範囲内での治療を望まれるのか、自費治療も許容できるのかなど、予算感や治療に対する考えを予めヒアリングする必要があります。

項目8:来院しやすい時間帯と日程

患者さんが来院しやすい時間帯や日程を予め把握しておくことで、予約の円滑な調整が可能となり、受付業務がスムーズになります。

項目9:来院経路

患者さんがどのような経路で来院されたかを記載してもらいます。この情報は集客戦略や歯科医院の業務改善に役立ちます。

例えば、Webサイトから沢山来院している傾向にあるなら、Webサイトを充実させるといった戦略が取れますし、紹介の患者さんが極端に少ない場合は医院の満足度を上げる必要があるかもしれません。

問診票をもとにヒアリングする時のコツ3つ

問診票についてより深堀りしてヒアリングするには、適切な聞き方を行うことで、患者さんから得られる情報の精度を向上させ、適切な診断や治療計画の立案につなげられます。具体的な聞き方のポイントを見ていきましょう。

聞き方のコツ1:主訴を整理できる端的な質問を行う

歯科医院の方針によっても異なりますが、基本的にはオープンクエスチョン(相手に自由に意見や詳細を述べさせる質問)よりも、症状を端的に回答できるようなクローズドクエスチョン(回答が限定される質問)を活用しましょう。

具体的には、症状の始まりや部位、痛みの種類(ズキズキやうずくなど)について、問診票をもとに聞き出します。

聞き方のコツ2:患者さんの心を開かせるコミュニケーションに努める

限られた時間のなかでも、患者さんと信頼関係を築くことを心掛けましょう。

問診のなかで大切なのは、患者さんが「この歯科医師とはコミュニケーションがしっかり取れている」と実感できることです。雑な態度で質問を投げかけるだけでは、患者さんに「この先生は信用できない」と思われて、心を閉ざされてしまう事態になりかねません。

まずは、患者さんが答えやすいように問いかけましょう。例えば、高齢者で耳が遠い場合は、ゆっくりと大きな声で話す工夫を心掛けるなど、気配りを行います。

医療従事者として、ハキハキとした対応や丁寧で美しい所作を身に着けることはもちろんですが、患者さんの心に寄り添える接遇に努めましょう。

聞き方のコツ3: 具体的な事例を交える

質問に具体的な事例を交えることで、患者さんからより詳細な情報を引き出せます。例えば、「最近食べた固いもので痛みがありましたか?」や「歯磨き時に出血はありますか?」などが挙げられます。

問診票はデジタル化がおすすめ!

歯科治療における問診票のデジタル化は、業務効率性と正確性を高めます。問診票のデジタル化によって患者さんの情報管理や更新が容易になり、診療の質が向上するのは大きなメリットです。

スタッフは問診票にもとづいて患者さんと対話し、その情報を歯科医師に伝えることで、より円滑な診療の一助となることでしょう。

歯科医院の業務管理システム「Apotool&Box」のオプション機能であるWeb問診票「もしもし問診」※はこの一連のプロセスを支援するツールです。患者さんの来院前に患者情報を収集し、スタッフとのコミュニケーションをより円滑にします。

また、待合室での時間を短縮することで、患者さんのストレスも軽減されます。このように、問診票のデジタル化は診療の効率化だけでなく、患者さんの満足度向上にもつながる革新的な取り組みです。

※もしもし問診は2024年7月リニューアル予定です。乞うご期待!

まとめ:歯科問診票の活用は質問力と治療精度を向上させる

歯科の問診票は診療の精度向上と患者さんとのコミュニケーション促進に欠かせないツールです。患者さんが問診票を適切に記入し、歯科医師が正確に情報を聞き取ることで、誤診のリスクが減少し、適切な治療計画につながります。

また一方で、問診票はデジタル化により業務効率や情報の正確性の向上も期待できます。治療の質を高める一助として、ぜひご検討してみてはいかがでしょうか。

歯科専用に開発されたクラウド型システム「Apotool & Box(アポツール&ボックス)」のオプション機能であるWeb問診票「もしもし問診」は、導入することでより精度の高い問診が行えて、患者満足度の向上に貢献できる強力なツールとなることでしょう。

「Apotool & Box(アポツール&ボックス)」は、シンプルかつ簡単な操作性を追求した使いやすいシステムで、予約から診療、会計までを一元管理できます。これにより、業務の妨げにならずスマートな情報管理が行えます。

歯科治療の質を向上させるためには、歯科問診票の活用は欠かせません。Web問診票「もしもし問診をはじめとする、問診票のデジタル化は歯科経営にとって重要な要素です。

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