患者さんが自分の診療データをいつでも見られる!〜 ユーザー医院様に聞く「メディカルBOX」に期待すること②〜
画像や動画、書類等の医療情報をクラウドで一括管理できる日本初のサービス「メディカルBOX」。
前回に引き続き、Apotool & Box ユーザーの先生方に、どんな場面で使えそうか、そして、どんなことを期待されているかについて、伺ってみました。
第二弾の今回は、オーラルビューティークリニック白金 院長 園延 昌志 先生からいただいたコメントをご紹介させていただきます。
−患者さんが自分の診療データをいつでも見られる
現状だと、患者さんのレントゲンとか口腔内写真などの診療データは、医院側しか持っていない状況だと思うのですが、本来ならば個人情報なので、患者さん自身がいつでも見れて、他のクリニックに行った時に、以前通っていた医院で撮影したレントゲン写真はこちらですって見せられた方がいいですよね。ここではこんな提案されましたって見せて、セカンドオピニオンを取ることもできますし。万一、医療ミスがあったとしても、主張する材料にもなります。
メディカルBOXは、これらのことができるようになる、相当イノベーティブな機能だと思います。私も自分の医療情報がオープンに共有される世界になったらいいと思っていたので。患者さんにとってメリットでしかないですよね。
今まで、このようなサービスってなかったと思いますが、その理由としては、医院サイドがオープンにしたがらないということが大きかったのではないかと思います。あんまりちゃんとした治療をしていない医院は、絶対に情報を出したがらないですよね。こんな治療を受けましたって、患者さんに他の医院さんへ持っていかれちゃいますから。
でもこういったことが当たり前になった時に、情報を出せない医院、つまり、適当な治療をしている医院は淘汰されるということ。それはそれで、いいことなんじゃないかと思います。
−飲んでいるお薬の確認やケア用品の提案にも
実務として、直近で使えそうな場面も色々ありますよ。
これまでにも、レントゲン画像などの治療データが欲しいという患者さんはいましたので、その都度、印刷してお渡ししていたのですが、その手間が省けるのはいいですね。
また、医院で処方した以外のお薬を飲まれていて、何を飲んでいるかわからない時、口頭やお電話で話してもわからないことが多いのですが、写真に撮って送ってもらえれば、まとめて管理できますし、ケア用品の提案の際なども、家で使っているのと同じものが欲しいと言われることもありますが、同様に写真に撮って送ってもらえれば次回提案できるので、楽になります。
−動画でビフォーアフターを
動画は、訪問や小児でも使えそうですね。ガミーの治療時も、今は患者さんに笑ってもらって写真を撮っているのですが、なかなか自然な笑顔が撮れないんですよね。なので、話しているシーンを動画で撮っておいて、一番歯茎が見えたところをキャプチャするやり方もあります。そもそもアメリカの審美では、喋っているシーンの動画をビフォーアフターでプレゼンしていますし、患者さんも、静止画だけでなく、動画でビフォーアフターが見れたら、インパクトも違いますよね。オープンな方なら、その動画を「こんなに変わったんだよ」って友達に見せたりして、それが口コミになっていくこともありえます。
送る動画をパターン化しておくのもいいかもしれないですね。例えば、次回予約が型取りの患者さんには、事前に「詰め物の選び方」のような動画を送るようにしたり。全員に送るもの、送り先を選択して送るものを区別して、今ある動画やPDF等、コンテンツを整理しつつ、あったらいいなと思う動画の準備も進めたいと思います。
価値のある使い方のイメージがだいぶできてきました。
園延先生、ご多用の中コメントをいただき、ありがとうございました。
先生が仰る通り、医療分野、特に歯科においては、医院側と患者さん側との間での情報、知識の非対称性が顕著だと言われており、医院側だけが情報を持っていて、患者さん側は、ほとんど知らずに通っているという現状があります。
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